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片浦レモンの四季アーカイブ「片浦レモンの成分」

先日、片浦レモンの皮から蒸留した、精油の成分を調べていただきました。

↓ 下が、その結果です。

      《片浦レモンの精油(構成成分%)》

片浦レモンの精油を構成する成分全体を100%とすると、もっとも多い物質は・・・・

 《モノテルペン炭化水素》の

 第①位 Dリモネン  69.03%

 第②位 βピネン  12.3%

 第③位 γテルピネン  8.6%   です。

 《モノテルペン炭化水素》の性質は・・・

 ●抗真菌(カビ増殖を抑える)作用

 ●抗菌(細菌増殖を抑える)作用

 ●抗炎症作用、鎮痛作用、うっ血除去作用

 ステロイド様作用、空気清浄作用などなどです。

 

リモネンのはたらきって・・?

●香りは「リラックス効果」により、血管を広げ血流を良くします。これにより、代謝アップし、脂肪を分解する働きでダイエット効果があるといわれ、唾液の分泌も促進され、消化酵素の働きが活発になります。
また、胃の粘膜を保護し健胃作用があると考えられているようです。

●リモネンは、免疫細胞に働きかけ免疫力を高めることが知られていて、風邪やインフルエンザ対策、ガンの予防に効果があると期待されています。

●リモネンは、頭皮を清潔に保つ抗菌作用や、抜け毛の原因となる酵素の働きを抑える働きがあるといわれます。

↓  次は、蒸留のときに、精油と一緒にできる蒸留水の成分です。

            《片浦レモンの蒸留水(構成成分%)》

片浦レモンの蒸留水を構成する成分全体を100%としたらもっとも多い物質は・・・・●

 《モノテルペン炭化水素》の

 第①位 Dリモネン  28.33%

 第②位 Lリモネン  18.73%

 第③位 βピネン   12.77%

 第④位 サビネン    9.94%です。

 《モノテルペン炭化水素》の性質は

 ●抗真菌(カビ増殖を抑える)作用

 ●抗菌(細菌増殖を抑える)作用

 ●抗炎症作用、鎮痛作用、うっ血除去作用

 ステロイド様作用、空気清浄作用などなど。

 次に多い物質は、

 《テルペン系アルデヒド》の

 第⑤位 トランスシトラール 7.53%

 第⑥位 シスシトラール   4.37%

 《テルペン系アルデヒド》の性質は

 ●殺菌作用、抗ウイルス作用

 ●抗腐敗作用、抗炎症作用

 ●鎮静作用、血圧降下作用などなどです

片浦レモンの蒸留水には、抗腐敗作用、虫除け、殺菌、抗ウイルスの作用があるのでは!?

→ 只今ラボでは実験中です!

 

 

更にもっとくわしい成分をご覧になりたい方は、下をどうぞ! ↓

 

片浦レモンの果皮自体の成分とは(平成27年8月1日)

先日、蒸留の会社さんにお願いして、化学物質の成分を調べていただきました。

以下が、その表になります。

ヘキサンという液体に漬けて、片浦レモンの果皮そのものにどんな成分が含まれているかを表したものです。

リモネンとかピネンとか、モノテルペン炭化水素がすぐ目に付きます。

この結果から、色々考えたいと思います。

片浦レモンの果皮の分析結果と成分の作用はこちらですその4(平成27年7月25日)

分析によって検出された、化学物質の性質についてお話、その4です。

今回はエステルケトン類について。

エステルは、鎮痛作用、鎮静作用、神経ガランス回復作用、抗痙攣作用、抗炎症作用が特徴のようです。

実際に検出された化学物質は、どのようなものがエステルに当たるかといいますと、酢酸ネリル、酢酸ゲラニオールです。

ケトン類は、粘液溶解作用、瘢痕形成作用、鎮痛作用、鎮静作用、解熱作用、脂肪溶解作用、抗腐敗作用、

免疫向上作用、駆虫作用、抗真菌作用があるそうです。

凄くいっぱい・・集まりました。

実際に検出された化学物質は、どのようなものがケトン類に当たるかといいますと、メチルヘプテノンです

●片浦レモンの果皮の分析結果と成分の作用はこちらですその3(平成27年7月19日)

分析によって検出された、化学物質の性質についてお話、その3です。

今回は セスキテルペン炭化水素テルペン系アルデヒドについて。

セスキテルペン炭化水素は、抗炎症、抗アレルギー、抗ヒスタミン作用が特徴的。

実際検出された化学物質では、どのようなものがセスキテルペン炭化水素に当たるかといいますと、

カリオフィレン、βビサボレンです。

テルペン系アルデヒドの特徴は、殺菌作用、抗ウイルス作用、抗腐敗作用、抗炎症作用、鎮静作用、血圧降下作用。

皮膚刺激が強く、化学変化が起きやすく酸化されてカルボン酸になる。

実際検出された化学物質では、どのようなものがテルペン系アルデヒドに当たるかといいますと、

シスシトラール、トランスシトラール(抗腐敗作用、虫除け、殺菌、抗ウイルス の作用がある)、ノナナールです。

他の植物の精油よりも、柑橘系の精油が長期間保存に適さないという理由は、この、テルペン系アルデヒドの特徴のためなのでしょうか。

片浦レモンの果皮の分析結果と成分の作用はこちらですその2(平成27年7月11日)

 分析によって検出された、化学物質の性質についてお話、その2です。

  今回はモノテルペンアルコールについて。

特性は、抗菌作用、抗真菌作用、抗ウイルス作用、抗不安作用、免疫調整作用、強壮刺激作用、鎮痛作用、興奮作用、収斂作用、皮膚弾力回復作用、駆虫作用。

収斂というのは、ひきしめと言う意味です。

お肌を引き締めてくれるなんて、良いですね。

前回のモノテルペン炭化水素もなかなかですが、心強いものに混じってちょっと怖そう?なものも。

実際検出された化学物質では、どのようなものがモノテルペンアルコールにあたるかといいますと、

ゲラニオール=鎮痛、鎮静、抗不安、抗菌、抗炎症、免疫調整防虫ドーパミン分泌、皮膚弾力回復、昆虫忌避 

リナロール=鎮静、抗菌、抗ウイルス、免疫調整、血圧降下、鎮静、抗不安作用、神経強壮、催眠作用、抗炎症、収斂 

αテルピネオール=抗菌、抗炎症、免疫調整、収斂

 

●片浦レモンの果皮の分析結果と成分の作用はこちらです(平成27年7月5日)

 分析によって検出された、化学物質の性質についてお話します。

まず、柑橘系の植物の成分のうち代表的なモノテルペン炭化水素です。

モノテルペン炭化水素の特性は、抗真菌(カビ増殖を抑える)作用、抗菌(細菌増殖を抑える)作用、抗炎症作用、鎮痛作用、うっ血除去作用、ステロイド様作用、空気清浄作用というものだそうです。

すっきりしそうな作用が並びました。

この記事を書く前に、サイトや本を参考にさせていただいたのですが、ゴキブリはリモネンが苦手だそうで、ふりかけると動かなくなる(退治できる?)そうです。

これは初耳でした。

実際検出された化学物質では、どのようなものがモノテルペン炭化水素に該当するか、また、その作用は何かというと、

カンフェン(ジメチルメチレンビシクロヘプタン)=抗炎症、抗菌、抗ウイルス

Lリモネン、Dリモネン=抗菌、組織再生、消化、食欲増進 、体を温め発汗促進、肝臓細胞再生、腎臓機能促進

αテルピネン抗炎症、抗菌、組織再生、静脈強壮作用

γテルピネン 抗感染、組織再生、抗炎症、うっ滞除去、静脈強壮

αピネン抗炎症、抗菌、強壮


●片浦レモンの果皮を分析しました(平成27年6月28日)

 この度、果皮から精油(エッセンシャルオイル)と蒸留水(フローラルウォーター)を作りました。

その際に成分の分析も依頼しました。

両方とも福岡県の会社で、していただきました。

以下が精油の成分です。

精油(その主成分の分類)

モノテルペン炭化水素

Dリモネン  69.03  

βピネン  12.3

サビネン  1.82

αピネン  1.63

αツジェン  0.33

βミルセン  1.33

βオシメン  0.24

αテルピネン  0.18

γテルピネン  8.6

αターピノレン  0.35

テルペン系アルデヒド

ノナナール  0.09

シスシトラール  0.81

トランスシトラール  1.19

エステル

酢酸ネリル  0.55

酢酸ゲラニオール  0,63

セスキテルペン炭化水素

カリオフィレン  0.15

βビサボレン  0.47

ラクトン類

ベルガモテン  0.31(光毒性があります)

片浦レモン精油の特徴・・テルペン系アルデヒドとエステルの割合が大きい

下は蒸留水の成分です。

蒸留水(その主成分の分類)

モノテルペン炭化水素

ジメチルメチレンビシクロヘプタン(カンフェン)  0.98

サビネン  9.94

βピネン  12.77

Lリモネン  18.73

Dリモネン  28.33

αテルピネン  0.16

γテルピネン 3.63

ケトン類

メチルヘプテノン  0.25

モノテルペン系炭化水素

アリルシクロヘキサン  0.2

モノテルペンアルコール

リナロール  2.7

αテルピオール  3

テルピネン4オール  1.91

トランスゲラニオール  0.49

テルペン系アルデヒド

シスシトラール  4.37

トランスシトラール  7.53

エステル

酢酸ゲラニオール  0.88

シスゲラニオール  0.95

【化学物質の分け方と性質】

○モノテルペン炭化水素・・抗真菌(カビ増殖を抑える)作用、抗菌(細菌増殖を抑える)作用、抗炎症作用、鎮痛作用、うっ血除去作用、ステロイド様作用、空気清浄作用。

○モノテルペンアルコール・・抗菌作用、抗真菌作用、抗ウイルス作用、抗不安作用、免疫調整作用、強壮刺激作用、鎮痛作用、興奮作用、収斂作用、皮膚弾力回復作用、駆虫作用。

○セスキテルペン炭化水素・・抗炎症、抗アレルギー、抗ヒスタミン作用が特徴的。

○テルペン系アルデヒド・・殺菌作用、抗ウイルス作用、抗腐敗作用、抗炎症作用、鎮静作用、血圧降下作用。皮膚刺激が強く、化学変化が起きやすく酸化されてカルボン酸になる。

○エステル・・鎮痛作用、鎮静作用、神経ガランス回復作用、抗痙攣作用、抗炎症作用。

○ ケトン類・・粘液溶解作用、瘢痕形成作用、鎮痛作用、鎮静作用、解熱作用、脂肪溶解作用、抗腐敗作用、免疫向上作用、駆虫作用、抗真菌作用。

以上が大まかな性質です。

 

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